鼻中隔弯曲症の手術「鼻中隔矯正術」
鼻中隔弯曲症による鼻づまりなどの症状でお悩みの方で、投薬治療やネブライザー療法で十分な効果が得られない場合には「鼻中隔矯正術」を行います。
歪んでしまった鼻中隔の粘膜を切開し、軟骨の一部を切り取ることで、鼻中隔を真っ直ぐに整えた上で、鼻中隔軟骨を補強し、切開した粘膜の修復、抗菌剤による感染防止の処置を行う手術です。
鼻中隔の構造そのものにアプローチしますので、根本的な症状の改善が可能です。
当院では、局所麻酔による日帰り手術として、鼻中隔矯正術を受けていただけます。
鼻中隔矯正術の手術の流れ
Step1問診・検査
患者様がお悩みになっている鼻中隔弯曲症の症状やご希望をお伺いした上で、鼻中隔矯正術が適切かどうかを確認いたします。
Step2局所麻酔
鼻の粘膜に麻酔をかけます。
Step3鼻中隔の矯正
鼻中隔の粘膜を切開し、露出させた鼻中隔軟骨の歪んだ箇所を切除します。鼻中隔を真っ直ぐに整え、軟骨の補強、粘膜の修復、縫合、抗菌剤による感染防止を経て、手術は終了です。
Step4手術後の経過観察
手術の翌日か翌々日に、鼻内タンポンを取り除くためにご来院いただきます。その後も経過の観察のため、徐々に間隔を開けながら通院をしていただき、医師が治癒を確認したところで治療の終了となります。
鼻中隔矯正術のリスクは?
手術後の出血が多い
鼻中隔の粘膜は、血流の多い部位です。鼻中隔矯正術では、この鼻中隔粘膜を切開するため、手術後も数日間は出血が目立ちます。特に手術当日の夜にはその量がもっとも多くなる傾向があります。事前にご説明いたしますが、翌朝にはいくらか治まる症状ですので、極力安静にしてお過ごしください。
手術後の鼻づまり
手術後1~2週間は、粘膜が腫れて空気の通り道が塞がれます。そのため、鼻づまり症状が強く現れます。腫れの治まりと合わせて次第に改善されますので、しばらく我慢していただく必要があります。
肥厚性鼻炎を合併している場合
鼻中隔弯曲症でもっともよく見られる症状は「鼻づまり」です。強い鼻づまり症状を確認し、鼻中隔の弯曲が見られれば鼻中隔矯正術の適応となりますが、中には肥厚性鼻炎を合併しているケースもあります。
そういったケースでは、鼻粘膜を切開して下甲介骨を取り除く「粘膜下下甲介骨切除術」を同時に行うことがあります。
鼻中隔弯曲症の手術費用
治療内容 | 料金 |
---|---|
鼻中隔矯正術 | 19,860円 |
※上記は、手術料のみを掲載しております。初診料、麻酔・薬剤などの費用は含まれておりません。