アレルギー性鼻炎の手術

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アレルギー性鼻炎の治療において、投薬や処置などにより症状が改善しない、より根本的な解決を目指す場合には、手術を選択することもできます。

わたなべ耳鼻咽喉科では、「鼻腔レーザー照射術(下甲介粘膜焼灼術 )」、「粘膜下下甲介切除術」、「翼突管神経切除術(後鼻神経切除術)」などを行っております。

アレルギー性鼻炎の手術
レーザー治療「鼻腔レーザー照射術(下甲介粘膜焼灼術)」
「粘膜下下甲介切除術」
「翼突管神経切除術(後鼻神経切除術)」

アレルギー性鼻炎を投薬で治療する場合には、継続的な服用や通院が必要になります。
投薬治療での効果が十分でない場合の他、患者様のご希望(薬の服用や通院が手間、服用をやめたい)といった場合にも、手術による治療は有効です。
アレルギー性鼻炎の根本的なポイントにアプローチし、症状を大幅に改善します。

レーザー治療「鼻腔レーザー照射術(下甲介粘膜焼灼術)」

鼻腔レーザー照射術は、下甲介粘膜焼灼術とも呼ばれる、アレルギー性鼻炎に対する手術です。一般的に、アレルギー性鼻炎の治療において、「レーザー治療」と言う場合にはこの手術を指します。

レーザー治療「鼻腔レーザー照射術(下甲介粘膜焼灼術)」

レーザー治療での効果は?
鼻づまり、鼻水、くしゃみの症状を改善

レーザーによる手術により、鼻炎症状が改善されます。特に鼻づまりに関しては、8割以上の症例において改善が見られたという報告がなされています。
ただし、目やのどの症状には、効果がありません。

効果は半年~2年持続

鼻腔レーザー照射術は、鼻炎症状を抑える効果が永久に続く手術ではありません。平均して、半年~2年、鼻炎症状を抑える効果が持続します。

効果には個人差があります

1度の手術で十分な効果がある方がいらっしゃれば、3度必要な方もいらっしゃいます。また、鼻炎症状を抑える効果の程度にも個人差があります。

レーザー治療の流れ
1.問診・検査

患者様の症状やご希望をお伺いし、鼻腔レーザー照射術が適切かどうかを確認いたします。
また、必要に応じてアレルギー物質についての血液検査を行うこともあります。

2.局所麻酔

鼻の粘膜への表面麻酔、出血を抑えるための処置を行います。
その上で麻酔液を含んだガーゼを鼻腔に入れ、麻酔が効くまで待ちます。

3.レーザーの照射

レーザー照射による手術を受けていただきます。鼻の奥の粘膜まで、丁寧にレーザーを当てていきます。片方の鼻腔だけでおよそ5分、両方の鼻腔でもおよそ10分で手術は終了します。

4.手術後の経過観察

鼻腔レーザー照射術のあとは、1~2週間後に一度ご来院いただき、鼻腔の状態を確認します。また、はがれたかさぶたの除去などの鼻腔の清掃を行います。
かさぶたが取れて鼻の中をきれいにすると、鼻づまりなどの症状は大幅に改善されています。

術後の注意点は?
  • 鼻腔レーザー照射術の手術後1~2週間は、鼻粘膜の腫れによって一時的に症状が強くなる期間です。鼻づまり、鼻水が多くなります。それらの症状を抑えるためのお薬を処方することもあります。
  • 手術後、かさぶたが取れるまでは、鼻が詰まったような感覚・違和感・かゆみが生じます。手で触ってかさぶたを取ってしまうと出血を起こすことがありますので、触らないようにしてください。辛いときには処方したお薬を使用するか、当院にご連絡ください。

粘膜下下甲介切除術

鼻の粘膜がひどく腫れ、鼻炎症状が投薬治療で改善されない場合には、「粘膜下下甲介切除術」という手術を行うことも可能です。
鼻腔レーザー照射術とは異なり、鼻炎症状を抑制する効果が生涯続く手術です。

粘膜下下甲介切除術

粘膜下下甲介切除術の流れ
1.問診・検査

患者様がお悩みになっている鼻炎症状やご希望をお伺いし、粘膜下下甲介切除術が適切かどうかを確認いたします。
また、必要に応じてアレルギー物質についての血液検査を行うこともあります。

2.局所麻酔

鼻毛を切り、鼻の中に麻酔をかけます。

3.下甲介切除

鼻の粘膜から切開し、下甲介を剥離させ、引き抜きます。このことで、空気の通り道が確保され、鼻づまりなどの鼻炎症状が改善されます。

4.手術後の経過観察

手術後、出血の有無や患部の状態の確認のため、ご来院していただきます。症状が改善され傷の治癒が認められれば、治療は終了となります。

術後の注意点は?
  • 手術後、麻酔が切れたときに痛みが生じますので、処方した鎮痛剤を使用してください。手術翌日には、痛みが和らぎます。
  • 手術後1週間程度は、鼻の炎症やかさぶたなどで鼻づまりが起こります。手術から2週間が経過すると、快適な状態になり、1か月後には手術前にあった症状の改善をご実感していただけます。
  • 手術当日は、お風呂に入らないでください。翌日から入っていただけます。
  • 手術当日から翌日にかけては、安静にして過ごしてください(厳守)。翌日の午後からは、お身体にご負担のないように注意しながらも、日常生活を送っていただけます。入浴、軽い運動・仕事はしていただいて構いません。

翼突管神経切除術(後鼻神経切除術)

鼻の後方の粘膜に極小の切開を行い、後鼻神経を選択的に切除します。後鼻神経は鼻水が出たり、くしゃみを起こす神経ですので、この神経を切除することで、鼻水やくしゃみの軽減が期待できます。翼突管神経切除術(後鼻神経切除術)は、内視鏡を使用して手術を行いますので、顔や鼻の穴など見えるところに傷がつくことはありません。

アレルギー性鼻炎の手術費用

治療内容 料金
鼻腔レーザー照射術(下甲介粘膜焼灼術) 8,730円
粘膜下下甲介切除術(片側) 22,470円
翼突管神経切除術(後鼻神経切除術) 91,380円

※上記は、手術料のみを掲載しております。初診料、麻酔・薬剤などの費用は含まれておりません。

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